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日本代表 ハリル新監督決定!週明けにも来日、12日正式契約

[ 2015年3月6日 05:30 ]

日本代表監督就任が内定したハリルホジッチ氏

 日本代表の新監督に前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)が就任することが決定した。日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長(48)が5日、東京都文京区のJFAハウスで取材に応じ、技術委員会がハリルホジッチ氏を次期監督として理事会に推挙すると発表した。既に仮契約を締結しており、12日に開催される理事会で承認を得て正式決定する。早ければ週明けにも来日する可能性が出てきた。

【日本代表日程】

 テレビカメラ6台、報道陣約50人が集まる中、霜田技術委員長が初めて公の場で新監督の名前を口にした。「技術委員会として12日の理事会に推挙する日本代表の次期監督が決まりましたので、ご報告します。元アルジェリア代表監督のハリルホジッチ氏にお願いしたいと決まり、細かい条件もある程度、本人に納得していただきましたので、彼を推挙したいと思っております。理事会で承認いただき、その後に正式契約、正式発表となりますので、よろしくお願いします」。既に仮契約を締結しており、12日の理事会後に新生日本代表の指揮官が正式に誕生する。

 霜田技術委員長は2月26日~今月4日にフランスに滞在。ハリルホジッチ氏との最終交渉に臨み、18年W杯ロシア大会を見据えたオプション付き、推定年俸200万ユーロ(約2億6500万円)の2年契約で合意していた。「12日に正式決定するまで交渉の経緯とか細かいお話はできません。12日を待っていただければと思います」。選定理由や交渉の経緯などについて多くを語らなかったが、昨夏のW杯ブラジル大会でアルジェリア代表を16強に導いた手腕を高く評価している。

 92~95年のボスニア紛争で自宅や経営していた喫茶店など約3億円の資産を失い、銃撃戦で下腹部の負傷も経験。紛争後は2年近く無職を経験し、どん底からはい上がった不屈の精神を持つ。昨夏のW杯ブラジル大会、1月のアジア杯と惨敗続きの日本代表を立て直すには、うってつけの存在。18年W杯ロシア大会を目指す侍ブルーの未来は62歳の指揮官の手に託された。

 ◆バヒド・ハリルホジッチ 1952年10月15日、旧ユーゴスラビアのヤブラニツァ(現ボスニア・ヘルツェゴビナ領)生まれの62歳。現役時代はFWで、ナントでは82~83、84~85年にフランスリーグ得点王。旧ユーゴスラビア代表では82年W杯スペイン大会出場など15試合8得点。87年に引退。ユーゴ内戦を機にフランスへ移住して指導者の道に入り、ラジャ・カサブランカ(モロッコ)を率いて97年アフリカCL優勝。リールでは1部昇格初年度の00~01年に3位に入り、年間最優秀監督。01~02年の欧州CL1次リーグ敗退。代表チームではコートジボワールを10年W杯南アフリカ大会出場に導きながら、同年のアフリカ選手権準々決勝敗退で解任。11年からアルジェリア監督を務め、14年W杯ブラジル大会16強。

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